Q15 韓国が領有権を主張している竹島について、どう考えていますか


韓国側では独島とよんでいる竹島は、島根県の隠岐島西北方にあります。二つの小さな島と40ぐらいの岩礁からできています。周辺はワタリガニなどの優良な漁場でもあるために、領有権ををめぐっては日韓両国が主張し係争になっています。
 
歴史的にみると、竹島は尖閣諸島とは異なり、古くから日韓双方の文献に登場しますが、領有権はどこにも所属していなかった無人島でした。1905年に日本が竹島を島根県に編入してからは、国際的には日本の領土として扱われてきました。現在は島根県隠岐郡五箇村に属するとされています。
 
一方、韓国は、1905年の日本への領有手続きそのものが無効だとして、「独島は厳然たる韓国領土」と主張しています。この時期、韓国は日本の植民地支配下にあることから、こうした主張には検討すべき問題もあるといえるでしょう。
 
現状はどうなっているかといえば、第2次大戦後の1952年、韓国は一方的に竹島を武装占拠し、88年の領海12カイリ宣言以降は、日本漁船は韓国側に排除され、竹島の12カイリ以内には近づけなくなっています。最近では埠頭(ふとう)まで建設するなど、韓国は「実効支配」の既成事実化をすすめています。こうしたやり方には道理がありません。
 
竹島問題には、複雑な経過と背景があり、その正しい解決のためには、なによりも相互の主権を尊重し、平和友好の精神をつらぬきながら、ねばりづよく交渉し、解決すること以外に道はありません。日韓両国は、98年の新日韓漁業協定で竹島の領有権問題の決着を事実上棚上げし、周辺海域を「暫定水域」とし、日韓の入りあい操業をおこなうことで合意しました。したがって、平和的に解決するためにも、韓国側は、竹島の一方的占拠を中止するべきだと考えます。
 
それにしても、日韓関係の改善が大前提です。小泉首相が靖国に参拝し、韓国と韓国人がさんざん苦しめられた靖国史観にお墨付きをあたえ、外務大臣が侵略戦争や植民地支配を美化する発言をくりかえすようなことで、どうして日韓両国政府の友好的な話し合いができるでしょうか。靖国参拝の中止は、ほんとうに緊急課題です。