Q28 中国も北朝鮮も、日本共産党も社会主義をめざすということですが、そもそも「社会主義」とはなんですか


日本社会を社会主義に変えていく中心問題は、社会にある主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化にあると考えています。社会化の対象になるのは生産手段だけで、生活手段は社会発展のあらゆる段階で保障されより豊になる社会です。そこで、「生産手段の社会化」とはどういうことかを説明させていただきます。
 
生産手段とはごく簡単にいえば、物を生産するための原料(=労働対象)と工場・機械など(=労働手段)のことです。いまの資本主義社会は、これをごく一部の人たちが占有し、もうけ本位に生産しており、これが社会のゆがみや環境破壊につながっています。
 
そこで「一部の人の占有」から、「社会的な所有」に変えようというのです。「社会的」ということは「国有」であることを意味しません。協同組合などいろいろ考えられますが、中心は生産者が生産手段の中心的な担い手であることです。
 
生産手段の社会化を土台にどんな社会をつくるかが問題です。日本共産党の綱領はそれを次の三つの側面から描きだしています。
 
(1)生産手段の社会化は、人間による人間の搾取を廃止し、すべての人間の生活を向上させ、社会から貧困をなくすとともに、労働時間の抜本的な短縮を可能にし、社会のすべての構成員の人間的発達を保障する土台をつくりだす。
 
(2)生産手段の社会化は、生産と経済の推進力を資本の利潤追求から社会および社会の構成員の物質的精神的な生活の発展に移し、経済の計画的な運営によって、くりかえしの不況を取り除き、環境破壊や社会的格差の拡大などへの有効な規制を可能にする。
 
(3)生産手段の社会化は、経済を利潤第一主義の狭い枠組みから解放することによって、人間社会を支える物質的生産力の新たな飛躍的発展の条件をつくりだす。
 
この変革を実現する道筋で、日本共産党が考えていることの一つは、民主的な選挙でしめされる国民の意思にもとづき、一歩一歩の段階的にすすんでいくということです。大多数の国民の意思にもとづくもので少しも無理をしないということです。もう一つは「市場経済を通じて社会主義へ」という道筋です。市場経済のすぐれた特徴を生かしながら市場経済がもつさまざまな矛盾を一つ一つ緩和させ乗り越えていくという道です。
 
こうした立場から日本共産党は中国やベトナム、キューバなどについては「社会主義をめざす国」と考えています。旧ソ連などは社会主義とはまったく縁もゆかりもない官僚独裁国家で日本共産党はソ連が崩壊した時には「巨悪の崩壊」と心から歓迎しました。いまの北朝鮮も社会主義とは縁もゆかりもないと考えています。