Q32 「愛国心」を教えることについて、共産党はどう考ええているのですか


日本共産党は、子どもたちが市民道徳を培うための教育を重視し、その具体的な内容を「10の市民道徳」として提唱してきました。その一つに「他国を敵視したり、他民族をべっ視するのではなく、真の愛国心と諸民族友好の精神をつちかう」ことをかかげています。真の愛国心は郷土と家族、隣人と地域社会を愛し、諸民族との友好の精神と結びついたものと考えています。それは、国民に押しつけて押しつけられるものではないでしょう。
 
もし、教育の現場で押しつけるようなことになれば、結局は東京都のように、政府が国会で「強制はしない」と言明していたにもかかわらず、これを乱暴に無視して、「君が代」を歌わない先生を処分する、さらに「君が代」を歌わなかった生徒が多いクラスの先生を処分するという、大きな声で歌ったかどうかで評価を決めるという馬鹿馬鹿しいことにエスカレートさせています。こんなことでは本当に愛国心など絶対に育たないでしょう。時の政府の都合によって子どもを鋳型にはめることにしかならないでしょう。それは戦前の教育勅語による教育で子どもたちを「愛国心」の名のもとにお戦場にかりだした最大の反省です。
 
これらは憲法と教育基本法の平和・民主の原則からおのずと導き出されるものであり、「人格の完成」をめざす教育の自主的な営みをつうじて、培われるべきものです。市民道徳は、法律によって義務づけられ、強制されるべきものでは、けっしてありません。
 
現在の教育基本法は「教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」と定めています。この立場にたった教育の現場を大切にした教育こそ真の愛国心を育てるものと私たちは確信しています。これまでの政府の教育は教育基本法をあまりにもないがしろにしてきました。教育基本法に立ち返った教育こそ、いま求められている教育ではないでようか。