●ホーム歩行「綱渡り」 埼玉・蕨駅 視覚障害者団体が調査


盲導犬を連れて男性が転落したホームを調査する田中さん(右)=16日、埼玉県蕨市

埼玉県蕨(わらび)市のJR京浜東北線蕨駅で、盲導犬を連れた男性がホームから転落し、電車に接触して死亡した事故を受け、全日本視覚障害者協議会(全視協)は16日午前、

現地を視察しました。

参加者は、事故のあった現場で献花し、黙とうしました。全視協代表理事の田中章治さん(71)は全盲で、実際に盲導犬を連れて事故現場を歩きました。

ホームには点字ブロックが設けられていますが、ホームドアはありません。駅員から事故があったと説明を受けた付近の階段脇の通路は狭く、柱があるところでは点字ブロックまでの通路幅が約40㌢になっている箇所があると、調査の結果わかりました。点字ブロックからホームドアの端までの幅は約1㍍でした。

田中さんは「ホームドアがない中で、駅員や警備員らによる対応が重要だ」と話しました。

全視協理事の山城完治さん(60)は「視覚障害者はホームの端に視覚情報による『壁』をつくれず、ホームを歩くのは綱渡りだ。ホームドアという本当の壁がなければいけない」と強調しました。

JR東日本によると、蕨駅のホームドア設置は2020年度末になるといいます。

(「しんぶん赤旗」1月17日付より)