福島・双葉町長と懇談 町長“国は責任とってない”

日本共産党の梅村早江子衆院比例候補と衆院小選挙区の大野辰男(12区)、並木敏恵(13区)、苗村光雄(14区)の3候補は8月3日、福島県双葉町の井戸川克隆町長と、埼玉県加須市に置かれた同町役場で懇談しました。

井戸川町長(右端)と懇談する梅村、大野、苗村、並木の各氏=8月3日、埼玉県加須市の双葉町役場

双葉町は福島第一原発事故の影響で役場機能ごと集団避難し、旧県立騎西高校校舎を使った避難所には高齢者を中心に200人余りが生活しています。

懇談では、大野氏福島の復興と「原発ゼロ」の日本を目指す日本共産党の立場を紹介し、町長に国への要望などを聞きました。

井戸川町長は「国は責任をとると言いながらとっていない」と批判。事故後にどこにどのように避難するか国の指示がなく、町の判断で集団避難を決めたと述べ「事故の加害者がすべきことを被害者にやらせている」と語りました。また町を福島県内に戻すという議論に対し、放射能汚染についての安全確認が前提だと述べました。

梅村氏は、官邸前の包囲行動をはじめ、国民が「原発ゼロ」を求めて立ち上がっていると述べ「政府の原発対応に国民全体が怒っています。原発マネーにメスを入れ、原発を規制する公平な機関をつくらせるために政治を変えていきたい」と話しました。