教科書採択めぐり教育委員長辞任 「政治介入に責任」共産党県議


埼玉県教育委員会(委員6人)の臨時会が9月24日に開かれ、清水松代委員長の辞任を了承し、後任に委員長職務代理者で元県警本部総務部長の千葉照實氏を選出しました。清水氏は来年度から使用する県立学校教科書の採択をめぐり、19日の定例会で辞意を表明していました。

会議冒頭、清水委員長は突然の辞意表明を陳謝するとともに、辞任の理由を説明。全委員による熱心な協議のうえでの教科書採択だったとしつつ「教育委員会の姿勢が十分伝わらず、(県議会文教委員会)臨時会が開かれることになった」と述べ、異例の事態を招いた責任をとっての辞任だと説明しました。

千葉新委員長は「教育行政の適正な運営に努める」と述べました。

教科書採択では県教委が、「日の丸・君が代」について「一部の自治体で強制の動きがある」と記述した実教出版の教科書を含め、各学校の申請通りの教科書を採択。これに対し県議会文教委員会は、閉会中審査を2回にわたり開き、採択のやり直しを要求し、県立高校8校の校長を出席させて答弁させる異例の審議を行いました。

文教委員会は13日、教科書採択の「再審査を求める決議」を賛成多数で可決しましたが、清水氏は「採択は正しかったと確信している」と表明。県教委も「再考しない」との姿勢です。

日本共産党の柳下礼子県議団長は「異例な県議会文教委員会の対応が、教育委員長を任期中に辞任という異例な事態に追い込んだ。議会の政治的介入に重大な責任がある」と語りました。(赤旗2013年9月25日付より)