はしづめ氏が全力 ふじみ野市長選「暮らし守る」

はしづめ文子候補

はしづめ文子候補

埼玉県ふじみ野市長選が20日告示、27日投票で行われます。「明るいふじみ野市をつくる会」から、はしづめ文子氏(62)=日本共産党推薦=が、暮らし応援第一の市政への転換を訴えて立候補します。

市長選は、はしづめ氏と現職の高畑博氏(52)の一騎打ちとなる見通しです。

高畑市長は2010年から、市が行っている事業を必要かどうか公開の場で議論・評価を行う「公開事業評価」を実施しています。議論は市民判定人と「外部からの視点を取り入れるため」として選定された「外部評価人」が行いますが、その選定方法は公表されていません。今年7月に実施された公開事業評価で、外部評価人は公立保育所について「民営化すればコストが低くすむ」と主張し、全体の評価でも「不要」との判定が出ました。

現市政はこの間、民営化推進の外部評価人の判定言いなりに、効率優先で公共施設の民間委託を進め、市民サービスを低下させてきました。

現在も、学校給食センターの建て替えにあわせて調理業務も民間委託する計画や、図書館なども指定管理者制度に移行する計画を進め、公的責任を放棄しようとしています。

一方で、同市の国民健康保険税滞納世帯は加入世帯の約3割にのぼります。公園の老朽化した遊具は修繕せずに撤去し、体育施設の利用料を小中学生にまで支払わせるなど、市民には重い負担を押し付けてきました。

はしづめ氏は「市民の命と暮らしを犠牲にしてためこんだ、100億円もの基金などの財源を有効に使い、福祉の心を大切にする市政を取り戻すと強調。

選挙公約として、国保税の1世帯あたり1万円引き下げ▽図書館・学校給食センターなどの直営維持▽公立・民間ともに認可保育所の増設▽老朽化した学校トイレの改修などを掲げ、「憲法の精神をすみずみに行き渡らせ、市民の命と暮らしを守る市政実現のための仕事をさせてください」と訴えています。(赤旗2013年10月17日付より)

 

はしづめ氏の略歴

専修大学経済学部卒。県立養護学校講師などを経て、知的障害者通所施設長。新日本婦人の会上福岡支部委員、上尾市障害者支援計画策定会議委員、きょうされん全国理事などを歴任。