埼玉県立小児医療センター移転問題 現在地存続署名15万人分に迫る

埼玉県立小児医療センターの移転問題で、「県立小児医療センターの現在地存続を求める連絡会」は6日、現在地(さいたま市岩槻区)でのセンター存続と、移転後に新生児集中治療床(NICU)などを現在地に残すことを求める署名1万1093人分(2次分)を提出しました。1次分と「県立小児医療センター存続を求める患者家族の会」の署名と合わせると、「現在地存続」署名は15万人分に迫ります。

県は現センターを、さいたま赤十字病院と併設して、2016年にさいたま新都心(同市中央区)に移転するとしています。

参加者は現在地存続を求めつつ、現在地に残す機能について患者家族の意見を聞く説明会とともに、地元住民に対する説明会を行うことを要望。「署名を集めていて、地元の自治会長さんたちが協力してくれ、地元の強い思いを感じた」「孫は近くに小児医療センターがあったから命が助かった。県はもっと丁寧に説明してほしい」などと訴えました。

日本共産党の柳下礼子県議が同席し、「県の地域医療をどうするか考える上でも、地元置き去りではなく地元の意見をよく聞いてほしい」と話しました。

県側は、現在地には慢性患者の総合的診療は残す方向だと説明し、地元に対する説明の機会は検討したいと述べました。(赤旗2014年2月7日付より)