さいたま・自転車レース赤字補てん 市長専決を事後承認

共産党「議会軽視」と反対

さいたま市で昨年10月に開催された国際自転車レースの赤字を補てんするため、清水勇人市長が専決で補助金を支出した問題で、事後承認を求める議案が7日、市議会に提出され、民主、公明、改革フォーラムの賛成で承認されました。日本共産党と無所属議員は反対、自民党は退席しました。

レースの当初事業費は3億5000万円でしたが、実際かかったのは5億5584万円。収支不足1億8950万円に対し、市が追加支出したのは1億5200万円で、当初予算と合わせた市の補助金は3億200万円になります。

7日の市議会で行政報告した清水市長は、昨年12月市議会で追加補助金の補正予算案が廃案になったことに対し、「ご理解をいただける十分な説明ができなかった」と謝罪。事業費の見積もりの甘さなどを反省点としてあげました。

市長報告に対し、日本共産党の神田よしゆき市議は、専決にしなくても臨時議会に議案を再提出し、審議する期間は十分あったと指摘。地方自治法が定める専決処分にすることができる条件にも合致していないと述べ、「自治体の財政のあり方から逸脱している」と批判しました。議案に対する討論で久保みき党市議は、市長の独断を「議会軽視だ」と批判し、不承認を主張しました。(赤旗2014年2月8日付より)