下水道料金大幅値上げ さいたま市当初予算案 大開発推進

さいたま市は10日、開会中の市議会に上程する2014年度当初予算案を発表しました。大型開発に巨費を投じる一方で、下水道料金を大幅に値上げするなど開発優先、市民に冷たい内容になっています。

一般会計は4649億円で前年度比3.9%増。特別会計は3152億5800万円(同1.0%増)、企業会計は1184億3205万円(同10.1%増)で、予算全体では8985億9005万円(同3.6%増)です。

事業では、浦和東部・岩槻南部地域整備事業に37億円(同19億円増)を計上するなど、不要不急の「2都心4副都心」開発を推進。ごみ削減に逆行するガス化溶解炉をつくる新クリーンセンター建設には155億円(同65億円増)の予算をつけています。

市長専決による税金での赤字穴埋めが問題になった自転車レースイベントを、来年度も開催するための補助金として3億3000万円を計上。市民が強く反対している平均21.6%もの下水道料金大幅値上げも打ち出しました。

一方で、市民要求が反映されたものとして、認可保育所の定員を672人増やすことや障害児のための特別支援学級を20校に新増設すること、エレベーター設置などJR南浦和駅をバリアフリー化するための予算が盛り込まれました。

子ども医療費無料化制度に自己負担の導入が狙われていた問題では、市民の強い批判を受け、提案されませんでした。(赤旗2014年2月13日付より)