さいたま市議会報告/9条俳句掲載拒否 共産党“撤回すべきだ” 自民市議は「適切」と支持

さいたま市議会9月定例会は9月3日から10月17日まで開かれました。

市が、一般会計補正予算に大規模再開発を進める予算を組み込む一方で、難病患者への見舞金制度を廃止する議案を出すなど、大型開発優先で福祉を切り捨てる自民党型市政の姿を鮮明にしました。

日本共産党市議団(7人)は、決算認定の討論で、市の財政運営の問題として、基金残高が毎年増えていると指摘し、基金の有効活用で市民負担軽減と教育・福祉の充実をすすめる市政への転換を主張しました。

7月に発覚した、同市大宮区の三橋公民館で起きた「三橋俳句会」会員が詠んだ俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の「公民館だより」への掲載拒否問題をめぐり、市議会には掲載拒否撤回を求める請願が提出されました。

請願について審議した文教委員会では、拒否した公民館や市に対する市民の批判が高まっていることを受け、委員から「時間をかけて審議すべきだ」との意見があり、閉会中の継続審査にすることで全委員が一致しました。

 

シンポジウムも

10月1日に開かれた決算・行政評価特別委員会では、自民党の帆足和之委員は掲載拒否問題について「文芸を利用した一種の政治的なプロパガンダ(宣伝行為)になった可能性がある」「9条を守れという俳句が掲載されたときに、連想するのはどの政党か」などと述べ、掲載拒否を「適切だった」と支持しました。

これに対し、共産党の加川義光委員は「現憲法下で9条を守れというのは当然であり、特定の政党だけで守るということではない」と反論しました。

一般質問(9月9日)で、共産党は守谷千津子市議がこの問題を取り上げ、「俳句という文芸作品に対して、掲載拒否という強硬な手段は戦前の検閲と言論統制を思い起こさせる」と批判。公民館だよりについて、住民の生の声を取り上げることなどを求めた市公民館運営審議会の答申を紹介しながら、掲載拒否の撤回を求めました。

共産党市議団は10月13日に、掲載拒否問題を考えるシンポジウムを開きました。

パネリストを務めた、「三橋俳句会」会員の女性(72)は「共産党は本当にがんばってくれた。決算委員会で自民党がひどいことをいうとちゃんと反論してくれたし、心強かった」と話しました。

 

定員削減は否決

議会最終日の17日には、本会議で自民党議員が突然、議員定数を見沼区と南区で1ずつ削減する議案を提案しましたが、賛成したのは自民党だけ。共産党、公明党、民主党、改革フォーラムなどが反対し、否決しました。

本会議後、共産党の山崎章市議団長は「市が設置した『議会の在り方に関する調査会』の報告書は、現在の議員定数60人は妥当だとしている。自民党だけでこんな議案を出す強引なやり方は許されない」と述べました。

会期中の4日に市の職員が、官製談合防止法違反などの容疑で県警に逮捕されたことを受けて、共産党市議団は百条委員会の設置を求めるなど真相究明に向けて全力をあげるとの声明を発表しました。(赤旗2014年10月30日付より)