平和守るため芝居つくる 埼玉革新懇が集い/仲代達也さん語る

有馬理恵さん(左)とやりとりする仲代達也さん=2015年2月28日、さいたま市

有馬理恵さん(左)とやりとりする仲代達也さん=2015年2月28日、さいたま市

埼玉革新懇(平和・民主・革新の日本をつくる埼玉の会)は28日、さいたま市の埼玉会館大ホールで「お話と音楽のつどい」を開きました。音楽プログラムのアンサンブル・グループ「空谷足音(くうこくそくおん)」の演奏に続き、俳優の仲代達也さんの講演「人は愛すべきもの、役者を生きる」を会場いっぱいの1300人が聞き入りました。

聞き役の俳優、有馬理恵さんが「戦後70年の今、何を思いますか」と問うと、82歳の仲代さんは「どうにか戦争で一人も死なせず、相手も殺さないで70年たちましたが、何かやばい気持ちになってきた。(これからも)戦争なしでやっていけないのか」と話し、新劇に携わる者として「平和を守るためにあしき体制に対して、たたかっていく芝居や映画をつくっていきたい」と表明しました。

出演した「人間の條件」や「椿三十郎」「乱」などの映画の裏話を語って会場を沸かせた仲代さん。講演の終わりに、『地球の日』著者の朝倉ゆうま氏の「自分以外の人々を許そうとすることで平和はきます」という随想を紹介し、平和を築く努力を呼びかけました。

主催者代表の生田功子実行委員長が「平和や民主主義を守るためにスクラムを組んで安倍政権を止めよう」と語り、「戦争する国づくり」を阻止する取り組みを訴えました。(赤旗2015年3月1日付より)