知事多選自粛の条例守れと決議/埼玉・共産党反対

5月26日の埼玉県議会臨時会で、上田清司知事に「知事の任期期間は3期を超えないよう努める」とした「多選自粛条例」を守るよう迫る決議案を自民党が提出し、自民・公明の賛成多数で可決しました。

同条例は上田知事が提案して2004年8月の県議会で可決しています。日本共産党は「知事が自らの決断で引退すればすむことだ」と条例化に反対しました。

決議は、知事選(8月9日投票)で独自の知事を誕生させたい県議会第1党の自民党と、4選出馬を否定しない上田知事との「対立」激化を示しました。

討論で共産党の村岡正嗣県議は、決議について「意味のない条例を知事が順守しないからといって、突然、決議を出す理由にはならない。知事の再出馬を望まない一会派の都合で議会運営を振り回すことは議会の信頼を失墜させる」と反対しました。民主党や無所属会派も反対しました。

(しんぶん赤旗2015年6月4日付より)