埼玉の参院選情勢/共産勢い 自公警戒

埼玉県で日本共産党は、参院選の比例代表でも選挙区でも60万票・得票率20%以上の獲得をめざし、改選数3の選挙区では現職の自民・公明の一角を崩して18年ぶりの議席獲得に挑みます。

広がる共産党躍進の可能性をくみつくすために、▼戦争法廃止を求める「2000万署名」を党独自に得票目標と同数の60万集め、廃止世論のうねりをつくりだす▼連名ポスターを6万枚張り出し「ポスター第一党」になる▼10世帯に1カ所の全県27万カ所宣伝を行う―など「七つの作戦」を進めています。

 

5野党合意反響広がる

おくだ智子参院比例、伊藤岳参院選挙区候補を先頭に「戦争法廃止、国民生活第一の政治への転換」を訴えてきましたが、19日に「5野党合意」が決まると、これまで以上に大きな反響が広がっています。

「野党合意は本当か。あきらめかけていた。ありがとう」と駆け寄って署名する人や、ガッツポーズして激励する人もいました。戦争法廃止でたたかっている多くの市民運動・団体の人たちにも大きな希望と展望を与え、「共産党が粘り強く頑張ってくれたから」などの声も寄せられています。伊藤候補を自主的に応援する「勝手連」的市民グループも元気に運動を始めています。

埼玉県で共産党が比例代表で得た票の最高は1998年参院選での約51万票。60万票を獲得すれば、2014年総選挙の「県内第5党」から一気に「第2党」になる可能性も出てきます。
埼玉選挙区は、伊藤氏のほか、自民、公明、民主の現職が立候補を表明し、すでに激しい争いとなっています。

共産党は、戦争法強行後の8市町の地方選挙で25人全員当選を勝ち取りました。上尾市議選では3議席から5議席へ躍進し、新座市議選では過去最高の得票で6人当選を果たしました。

 

共産党攻撃躍起の自公

共産党の勢いに、自民党や公明党は警戒を強め、戦争法の正当化や消費税の「軽減税率」導入の実績アピール、なりふりかまわぬ共産党攻撃を繰り広げています。これまで取り組んでこなかった朝夕の駅頭宣伝やシール投票なども始めました。

共産党の荻原初男県委員長は「戦争法廃止をはじめとする安倍暴走政治ストップのたたかいを通じて、党と国民との関係の劇的変化がつくられてきましたが、『5野党合意』とそれに基づく真剣な党の活動は、党への期待と注目をさらに広げていると確信しています。自民党政治を根本から変える綱領を持つ党、国民共同の力で政治を変える党、安倍政権に代わる政権構想『国民連合政府』を提唱する党という日本共産党の値打ちと役割をすべての県民のなかに徹底して広げ、2000万署名、党勢拡大などやるべきことをやり抜くならば、目標は必ず達成できます。なんとしてもやりとげる決意です」と語っています。

(しんぶん赤旗2015年2月26日付より)