埼玉・新座市の「慰安婦」展拒否/党市議ら撤回求める 教育長と面会

市教委(手前)から事情を聞く党市議団と石島氏(正面左から2人目)=2015年3月25日、新座市

市教委(手前)から事情を聞く党市議団と石島氏(正面左から2人目)=2015年3月25日、新座市

埼玉県新座市の「にいざジェンダー平等ネットワーク」が市施設のふるさと新座館ロビーで企画した「中学生のための慰安婦展」(3月27日~4月7日)について、新座市教育委員会がロビーの利用を認めなかった問題で25日、日本共産党市議団(笠原すすむ団長、5人)は市役所で金子広志教育長に面会を求め、事実経過を確認しました。石島よう子県政対策委員長(県議予定候補)が同席しました。

金子教育長は「ロビーは、人通りが多くふさわしくない。会議室で行ってほしいと伝えてある。中学生や子どもがこのような展示を見て、帰宅して親に聞かれても困る。『慰安婦』は教科書にも指導要領にも載っていない」などと述べました。

笠原団長は「展示の内容が『慰安婦』で、世論が二分する問題だから好ましくないという教委の見解は、正しくない。市民の知る権利、市民の表現の自由にかかわります」と指摘。

石島氏は「今、戦争の実態を隠そうという流れがあり、埼玉の平和資料館も『慰安婦』や加害の歴史を省いています」と述べ、市教委に再考を強く求めました。

市議団は、展示を認めるよう、27日に改めて市教委に申し入れることにしています。(赤旗2015年3月26日付より)

【新座市】介護の専門性認めて 事業者と党議員ら懇談

小島さん(左端)と懇談する(左2人目から)党市議団の笠原、石島、工藤3氏=2015年1月26日、新座市

小島さん(左端)と懇談する(左2人目から)党市議団の笠原、石島、工藤3氏=2015年1月26日、新座市

埼玉県新座市の日本共産党市議団は26日、同市で居宅介護支援や訪問介護、認知症高齢者のデイケアやグループホームなど地域密着型の介護事業に取り組むNPO法人「暮らしネット・えん」を訪ね、小島美里代表理事と懇談しました。笠原進市議団長や石島よう子市議(県議候補)らが参加しました。

懇談では、安倍内閣が進めている、介護報酬引き下げや要支援者の訪問・通所介護の介護給付外しなどの介護保険制度の改悪について意見を交わしました。

2015年度から介護報酬が2.27%(実質4.48%)もの引き下げになることについて、小島さんは「やっていけない事業者も出てくる。これから超高齢化社会になるのにどうするのか」と批判しました。

要支援者の介護保険外しの問題について「訪問介護を投げ捨ててしまう改定です」と指摘。介護の専門性を狭くとらえ、家事援助などをボランティアに担わせようとする動きについて「要支援1、2の中には認知症の人も多くいるのにボランティアに任せ、みすみす要介護度を上げるようなことになっていいのでしょうか。プロが介護できるようにすべきです」と話しました。

市の第6期介護事業計画についても意見交換し、笠原氏らは市議団として計画の改善に向けて全力をあげると表明しました。(赤旗2015年1月29日付より)