運動広げ、賃上げ勝ち取ろう 埼玉土建・建設埼玉が初の共同集会

「賃金・単価引き上げを」と要求を掲げ=2015年3月16日、さいたま市

「賃金・単価引き上げを」と要求を掲げる参加者=2015年3月16日、さいたま市

建設労働者の賃金・単価の引き上げと、社会保険加入を保障する法定福利費の確実な確保を要求する「埼玉集会」が16日、さいたま市の埼玉会館大ホールで開かれ、約1000人が参加しました。埼玉土建一般労働組合(斉藤顕委員長)と建設埼玉(吉田三男委員長)による初めての共同集会で、全建総連、埼労連、連合埼玉の代表も参加して、あいさつしました。

バブル崩壊から建設産業の賃金下落が続き、建設現場の若者不足、高齢化は深刻です。両労組は「力を合わせなければ事態を打開できない」と運動を共同で進めてきました。

基調報告した建設埼玉の荻野晃喜書記長は、建設業労働者が2000年から10年までに28%減少し、若者は60%以上減少している、とのべました。

平均年収が395万円と製造業より50万円も低いことや社会保険の未整備、低単価受注による労働環境の劣悪化が背景にあると指摘。標準見積書の活用や賃金・単価引き上げ要求、公契約条例制定などの運動のさらなる拡大を呼びかけました。

日本共産党や自民党、民主党などの国会議員、県議、さいたま市議らか出席。共産党の塩川鉄也、梅村さえこ両衆院議員、柳下礼子、村岡正嗣両県議、青柳しんじ県議候補らがあいさつしました。(赤旗2015年3月20日付より)

【さいたま市】青柳県議候補と市議候補11人/憲法輝く県政に 暮らし守る市政を

「県政に憲法の光を」と訴える青柳県議候補(左端)と、さいたま市議候補=2015年3月13日、さいたま市の大宮駅前

「県政に憲法の光を」と訴える青柳県議候補(左端)と、さいたま市議候補=2015年3月13日、さいたま市の大宮駅前

そろって訴え

さいたま市のJR大宮駅東口で13日、日本共産党の青柳しんじ埼玉県議候補(南6区=同市見沼区)=新=と11人のさいたま市議候補がそろって街頭演説し、「さいたま市から日本共産党の県議を」「暮らし、平和守る市議候補11人の全員当選を」と訴えました。

演説したのは、青柳県議候補と、山崎あきら、神田よしゆき、戸島よし子、もりや千津子、久保みき=以上現=、とりうみ敏行=元=、山本ゆう子、とばめぐみ、松村としお、大木学、大塚たけひで=以上新=の各市議候補。

青柳氏は「県議会は、自民党などが教育に政治介入し、憲法を敵視して明文改憲を迫る異常な状況です。私は憲法が輝く県政に変えていきます」と力説しました。

各市議候補は、下水道料金や介護保険料の引き上げなど市民に負担を強いる姿勢を批判。「値上げに何でも賛成の他の議員では、暮らしは守れません。共産党が伸びれば政治は確実に変わります。なんとしても議会に送り出してください」と訴えました。

党員が「認可保育所増やして」「国保税下げて」など要求を掲げたプラスターやのぼり旗を掲げ、ビラを配りました。通行人が候補に握手を求めて駆け寄る場面もありました。

通りかかった女性(83)は「消費税が上げられて、暮らしはますます切ない。共産党にちゃんと入れますよ」と期待を寄せました。(赤旗2015年3月16日付より)

目立つ初参加者 各地で党演説会/川口市 さいたま市 大門・梅村・塩川氏

埼玉県内では21日に川口市で大門実紀史参院議員、さいたま市西区、大宮区では梅村さえこ衆院議員を迎え、同市見沼区では22日、塩川鉄也衆院議員を迎え、演説会を開きました。

声援を受ける、大門、村岡の両氏と市議候補=2015年2月21日、川口市

声援を受ける、大門、村岡の両氏と市議候補=2015年2月21日、川口市

川口市では、県議選南2区(川口市、定数7)の村岡まさつぐ候補=現=が、現県政による重度心身障害者医療費助成制度への年齢制限導入などの社会保障切り捨てや、自民党などによる教育現場への政治的介入を批判。県内の竜巻被害や大雪被害で各地を視察して現場の声を聞き、県独自の被災者安心支援制度や大雪で被害を受けた農家への国と県の補助が実現したと強調し、「いっせい地方選は安倍政権の暴走政治に審判を下す選挙です。生きることを支える政治の実現へ、先頭に立って頑張りぬきます」と訴えました。

市議候補の板橋ひろみ、松本さちえ、今井はつえ、矢野ゆき子、金子ゆきひろ=以上現=、井上薫、平川みちや=以上新=の7氏が決意表明。平川氏は会社員時代に派遣労働者などの過酷な働き方を見てきた経験を語り、「若い人を使い捨てにする社会は許さない」と述べ、井上氏は「憲法9条を守り、平和と豊かな暮らしをつくるために何としても勝利します」と訴えました。

産婦人科医師の芳賀厚子さんが「誰もが安心して暮らし、子どもたちが格差を感じることなく成長できる社会にしてほしい」と共産党への期待を寄せました。

 

声援をうける(左から)青柳、塩川、戸島、とばの各氏=2015年2月22日、さいたま市見沼区

声援をうける(左から)青柳、塩川、戸島、とばの各氏=2015年2月22日、さいたま市見沼区

声援に応える山本市議候補(左)と梅村衆院議員(右)=2015年2月21日、さいたま市大宮区

声援に応える山本市議候補(左)と梅村衆院議員(右)=2015年2月21日、さいたま市大宮区

さいたま市では、県議選南6区(見沼区、定数2)の青柳しんじ県議候補と、大塚たけひで=西区・新=、山本ゆう子=大宮区・新=、戸島よし子=見沼区・現=、とばめぐみ=同・新=の4市議候補が訴えました。(赤旗2015年2月24日付より)

埼玉県議選 2人区勝利へ奮闘

埼玉県政は上田清司知事の「オール与党」で、くらし・福祉を切り捨て、「戦争する国づくり」を押し付ける教育介入をしています。県政を変えるために、4月の県議選で議案提案権を持つ8人以上の共産党県議団を実現しようと、定数2の選挙区でも果敢に候補者を擁立し奮闘しています。


 

おかざき郁子県議候補=2015年1月11日、さいたま市

おかざき郁子県議候補=2015年1月11日、さいたま市

戸田市

市民の願いに応えようと現職市議が決意

 

戸田市区(定数2)では、4歳の子を持つ母親で市議の、おかざき郁子さん(44)が挑戦します。

「いま、戸田市には、税金徴収の功績をたたえた上田知事からの表彰状が掲げられています。戸田市は年間1千件もの差し押さえをおこない強硬な徴税をしています。県はそれを止めるどころか、もっとやれをあおっています。その一方で県議の海外派遣には2400万円も無駄遣い。県政はもっと住民の暮らしに目を向けるべきです」と話します。

おかざきさんは市議5期18年目で、任期を2年残しての立候補です。戸田市区では革新の県議の議席は36年間得られず、これまでも同市の党は県議選に挑戦してきましたが議席には届きませんでした。そのため“貴重な議席を失ってまで挑戦する意義はあるのか”という声もありました。「市でいっせいに行われている公共料金値上げに反対する運動を広げる上でも、市民に日本共産党の姿を示さなくては。県議選に挑戦して総選挙で寄せられた期待にこたえよう」と話し合いました。これを受けて、おかざきさんは「みなさんに市議として育てていただいた。今度は自分が体を張ってたたかうときがきたと思う」と決意しました。

戸田市区の現職県議は保守系無所属と自民党が占めています。今回、自民党が現職県議が引退を表明し、内部で候補者争いがおき、同党の陣営は分裂する見通しです。

「ある意味でチャンスです。戸田は若い、子育て中の世代が多い街です。同じ子育て世代であることを訴えながら、これまでつながりの薄かった無党派や保守の方々にもとびこんで支持を広げたい」と、おかざき候補は連日、朝晩、戸田市内の三つの駅頭に立って、市民に県議選への挑戦を報告し、支援を訴えています。

 


 

街頭で訴える青柳しんじ県議候補

街頭で訴える青柳しんじ県議候補

さいたま市見沼区

命と暮らし、憲法守る議席何としても

 

さいたま市見沼区では、定数2の県議選には青柳しんじ(67)=新=を、定数8の市議選には戸島よし子(64)=現=、とばめぐみ(55)=新=の両氏を立て、「県議奪還と市議の複数獲得」をめざしています。

県議会では、自民党を中心に、改憲を主張し、過去の侵略戦争を美化・肯定する勢力が多数を握っています。改憲右翼団体・日本会議の地方議員連盟に名を連ねる県議が議会のおよそ半数を占め、教育内容や教科書選定への介入、明文改憲や日本軍「慰安婦」問題での「新談話」を求める意見書の可決強行など“やりたい放題”。見沼区選出の自民党県議はその急先鋒に立っています。

「今年は戦後70年。戦争か平和かの大きな曲がり角にきています。二度と日本を戦争する国にしないために憲法9条を守り抜きます」。連日、街頭でマイクを握る青柳さんは、命と暮らし、憲法を守る議員を何としても県議会に送り出してほしいと訴えています。

県立小児医療センター(同市岩槻区)の、さいたま新都心(同市中央区)への移転計画も県政の大問題です。青柳さんは宣伝やビラで「新都心の大型開発の失敗の穴埋めに知事の思いつきで進められた計画です。患者と家族の願いは現地存続です」と訴えています。患者の家族が「私の思いと同じことを言ってくれている。頑張ってほしい」と電話をかけてくるなど共感が広がっています。

さいたま市政も、国の悪政そのままに大型開発を推進し、下水道料金の大幅値上げなど市民に負担増を強いています。暮らしを守る共産党市議団の役割は大きくなっています。

県議選は自民、民主の現職に共産が挑む三つどもえの様相で、市議選は共産、自民、公明、民主、無所属の各党派があらそい、2人程度がはみ出す見込みの激戦です。

党と後援会は激戦を勝ち抜くために、街頭、駅頭での宣伝や対話・支持拡大を連日行い、約7000人まで増やしてきた後援会員を1万人に伸ばして選挙をたたかおうと奮闘しています。(赤旗2015年1月26日付より)