小児医療センター現地存続求める 患者家族会・蓮田市長・党埼玉県議団が懇談

埼玉県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)の、さいたま新都心(同市中央区)への移転計画について、日本共産党の柳下礼子、奥田智子両県議は14日、隣接する蓮田市で、センターの現地存続を求める患者家族の会、中野和信市長とそれぞれ意見交換しました。

懇談の様子=2014年4月14日、蓮田市

懇談の様子=2014年4月14日、蓮田市

患者家族との懇談では、蓮田市内98自治会のうち88自治会が現地存続の署名に協力してくれたことが紹介されました。患者の家族が実際に、さいたま新都心に足を運び、「重度の障害を持った子と一緒に通院することは困難」と改めて実感したことが語られました。

また、地元に対する説明がほとんど行われておらず、不安が広がっているとして、「県に地元説明会を開かせるべきだ」と話し合いました。

中野市長は、上田清司知事が移転計画を突如発表した際に「地元は動揺した」と述べ、センター機能の一部存続を一貫して求めていると語りました。

柳下氏は「病院の建て替えは本来、関係者の英知を集め、時間をかけて進めるもの。トップダウンが問題を大きくしています」と語りました。

懇談には、蓮田市議・候補、さいたま市議・候補、伊奈町議、青柳しんじ県議候補も参加しました。(赤旗2014年4月17日付より)

埼玉県議会臨時会 小児医療センター移転の補正予算 共産党など反対

村岡正嗣県議

村岡正嗣県議

柳下礼子県議

柳下礼子県議

16日、埼玉県議会臨時会が開かれ、県立小児医療センターの移転建設費を55億円増額する県知事提出の補正予算案を、3週間前絵に閉会した定例議会では反対した自民党を含め、民主党、公明党、刷新の会などの賛成多数で可決しました。日本共産党、社民党などは反対しました。補正内容は、杭工事や地下駐車場などを別途発注にした分42億円、残土搬出先の変更に伴う12億円などで、定例議会で承認されなかったものと同じです。

移転工事をめぐっては、移転先のさいたま新都心の土壌から基準を超えるヒ素が検出(14日公表、判明は3月26日)されたことが問題になっています。

本会議質疑で日本共産党の村岡正嗣県議は「ヒ素を含む残土処理費用が12億円には含まれていない」と指摘。上田清司知事は「1ヶ月程度かけて詳細に調査する」としながら、補正内容は変更しませんでした。

本会議質疑後に開かれた福祉保健医療委員会では柳下礼子県議が、知事が約束した「センターの現在地に残す機能」についていまだに明らかにしていないと批判し「早急に説明会を開くべきだ」と要求。県側は「残す機能」を、今年秋に明らかにすると述べ、その前に説明をしたいと答えました。

同委員会では、予算執行にあたって「誠実な対応」と「現病院の機能保持のあり方」を早急に示すことを県に求める決議が可決されました。(赤旗2014年4月17日付より)

埼玉・上里町議選告示 願い議会に届ける くつざわ候補全力

くつざわ幸子候補

くつざわ幸子候補

15日告示(20日投票)された埼玉県上里町議選(定数14)で、日本共産党の、くつざわ幸子候補(58)=現=は村岡正嗣県議の応援を受け、第一声を上げました。

ほかに、公明1人、無所属14人が立候補し、定数14を16人で争う少数激戦となりました。

くつざわ候補は、財政調整基金のため込みを4年間で約13億円と2倍に増やしながら、国民健康保険税や介護保険料、水道料金などの値上げで町民に負担を押し付けてきた現町政を批判。町民1人あたりの所得は県内市町村で55位であり、10年間で29万円減少していると述べ、「暮らしを守れの町民の声を議会に届けられるのは共産党だけ。みなさんの願い実現のためにがんばります」と訴えました。

村岡氏は、「安倍政権の暴走に審判を下し、みなさんの願い実現の確かな力、くつざわさんの再選を」と述べました。(赤旗2014年4月16日付より)

秩父市議選告示 水道料金値上げ反対 4候補訴え

斎藤かつしげ候補

斎藤かつしげ候補

出浦あきえ候補

出浦あきえ候補

新井こういち候補

新井こういち候補

山中すすむ候補

山中すすむ候補

 

埼玉県秩父市議選(定数22=4減、立候補27人)で、斎藤かつしげ(72)、出浦あきえ(52)、新井こういち(58)、山中すすむ(65)の現職4候補は13日、紙智子参院議員の応援を受けて第一声を上げました。

ほかに公明2人、新社会1人、無所属20人が立候補し、5人はみ出しの激戦となりました。

共産党4候補は、市が水道料金の35%値上げを計画していることを批判。水道会計が建設費を負担している、浦山ダムの固定資産税5億3000万円を水道会計に繰り入れるなどして、値上げを中止するべきだと述べ「市民の暮らしを守るために何としても4人全員当選させてください」と訴えました。

紙氏は「国民に負担を強いる安倍政権の暴走にストップをかけるためにも、大雪被害対策などに全力をあげてきた4候補の勝利を」と述べました。(赤旗2014年4月15日付より)