比例で波 勝利へ全力
改選数3の参院埼玉選挙区は、自民、公明、民進の現職と日本共産党の伊藤岳選挙区候補(56)=新、生活の党推薦=の4人が激しく争う展開です。地元メディアの序盤の情勢分析でも伊藤氏は他候補と「横一線」「競り合っている」と報じられています。
安倍暴走政治に対し「怒れる市民の代表」として全県を駆け巡る伊藤氏。「『アベ政治』は限界です。大企業がもうかってもみなさんには何もこぼれてきません。沖縄の声を無視し強権政治、熊本地震が起きても原発を止めない、そして安保関連法の強行。もうこんな政治は変えましょう。野党共闘の勝利、共産党と私の議席が市民とともに新しい政治への道を開きます」と力を込めています。
街頭宣伝では主婦や保育士、弁護士、医師など多彩な人たちが応援のマイクを握ります。市民勝手連「G9(がく)サポ」が歌やコールなどで宣伝を盛り上げています。
生活の党が推薦を決め、先月27日には同党の県責任者の松崎哲久元衆院議員が志位和夫委員長と並んで伊藤氏を応援。新社会党や無所属の市議も「伊藤岳さんを押し上げたい」と訴えています。
熊谷市で訴えを聞いた女性は「お話は納得できることばかり。政治に腹が立っても投票したことはありませんでしたが、今回は(伊藤氏)入れます」と話しました。
自民、公明は一体となって「埼玉で与党2議席必ず」となりふり構わぬ反共攻撃と組織活動を展開しています。公示前日の公明候補の集会に菅義偉官房長官が出席してテコ入れし、6月28日には安倍首相が街頭で公明党候補を応援。地域では自民・保守の地方議員と公明議員が組をつくって、自民党支持者を訪問する動きも強まっています。
共産党県委員会は、対話・支持拡大の活動が大きく立ち遅れていることを直視。5日には大宮駅西口で志位委員長を迎えて開く街頭演説を党と後援会、市民の総決起の場と位置づけ、「比例は共産党」の大波をつくりながら、伊藤氏の当選を必ず勝ち取ろうと全力をあげています。(2016年7月2日付「しんぶん赤旗」より)