東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から11日で6年たちました。首都圏各地でも、原発ゼロを訴える宣伝や被災者支援の集会などが取り組まれました。
避難者の思い聞く 所沢
地域から原発ゼロの声をあげようと、埼玉県所沢市で「さよなら原発大パレード」が行われ120人が参加しました。
西武所沢駅西口に集まった参加者は、それぞれの「原発ゼロ」への思いを書いたプラカードを持って出発。「再稼働反対」「みんなの力で原発なくそう」と声をあげアピールしました。
パレード後、原発事故の避難者から体験を聞くつどいが開かれ、福島県いわき市から子ども2人と自主避難し、県内で暮らす河井加緒理さんが思いを語りました。
河井さんは、避難生活の中で自身や子どもたちが体調を崩したことや、自主避難者に対する偏見などに苦しんできた体験を語り、「福島の人たちの多くのものを奪われたことが悔しい。国や東電は謝罪と反省の気持ちがあるなら原発再稼働も推進もできないはず。もう誰にもこんな思いはさせたくない」と訴えました。
参加した女性(80)は「原発は本当に人を苦しめるから絶対にだめ。使っちゃいけない」と語りました。
(「しんぶん赤旗」3月12日付より)