県議会柳下氏一般質問/保健所復活・体制強化を

日本共産党の柳下礼子埼玉県議は1日、県議会一般質問で、保健所体制強化を求めました。

柳下氏は、狭山保健所の保健師から4、5月の過労死ラインを超える過酷な労働状況の訴えがあったと紹介し、県内最大の人口を抱える同管轄区域内にかつてあった所沢、飯能両保健所を復活させるよう訴えました。

大野元裕知事は「国によって保健所の削減が進められ、コロナ対応での保健師の負担は過重だった」と述べた上で「保健師増員を図り、保健所体制について検討していく」と答えました。

柳下氏は、医療従事者や感染状況が深刻な地域の介護従事者、保育者、学校教職員全員の継続的なPCR検査を実施すべきだと主張しました。

大野知事は「医療、介護、福祉、学校教職員(の勤務地など)が感染拡大地域などに該当する場合は、専門家の所見に基づき、必要な検査を躊躇(ちゅうちょ)なく幅広く行っていく」と応じました。

柳下氏は、医師不足県の知事らが設立した「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」に呼応し、医学部設置を国に働きかけるよう要求。大野知事は「埼玉県はオブザーバーとして参加している。今後も動向を注視する」と答えました。