【川島町】新庁舎建設計画の是非問う 住民投票条例案が否決

埼玉県川島町議会(定数14)は19日、町役場の新庁舎建設計画の是非を問う住民投票条例案を、日本共産党と無所属議員2人以外の反対多数で否決しました。

条例案は、住民団体「川島町の将来を考える会」が有権者の約3割の署名を集め、直接請求したことによるもの。議案提出にあたり高田康男町長が条例案の不備を指摘したことに対し、条例案に賛成の2議員が修正案を動議で提出しましたが、こちらも否決されました。

採決に先立つ本会議討論で、日本共産党の栗岩輝治議員は「町民は庁舎建設に反対なのではなく、計画を見直してほしいと願っている。住民投票で町民の意思をはっきりさせるべきだ」と可決を主張しました。傍聴席に入りきらないほどの町民が採決を見守り、閉会後、議場を出る町長や反対議員に怒声が投げつけられました。

「考える会」の岡部巌代表は「町長の姿勢は自らが掲げる『対話する町政』に反し、町長が条例案に反対の意見を付けたことに憤りを感じる。町長リコールも考えたい」と話しました。

高田町長は「情報発信や経費節約に努める」と述べ、建設計画を進める考えを示しました。(赤旗2014年5月20日付より)