核廃絶訴え続ける 被害者に償いを

「慰霊のことば」を読み上げる田中会長=2014年7月27日、さいたま市

「慰霊のことば」を読み上げる田中会長=2014年7月27日、さいたま市

埼玉県原爆被害者協議会(しらさぎ会、田中熙巳会長)は27日、さいたま市南区の別所沼公園内にある「原爆死没者慰霊の碑」前で被爆69周年、29回目の追悼式を開きました。

「慰霊のことば」を読み上げた田中会長は、核兵器廃絶、国による原爆被害者への償いを求めました。安倍政権による集団的自衛権行使容認を念頭に「再び戦争をしないことを定めた憲法9条の解釈を変えることで、日本は戦争をする国に変えられようとしています。戦争を知らない世代に戦争の悲惨さ、愚かさを強く訴えてほしいとの亡くなられたみなさま方の声が聞こえてくるようです」と訴えました。

各党の国会議員や県議、市議が参列し、日本共産党は塩川鉄也衆院議員、奥田智子県議、久保美樹市議が出席しました。あいさつで塩川議員は、原爆症認定制度の抜本的改定や、来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議成功に向けた「核抑止力論」の克服を強調し「そのためにも戦争する国づくりをめざすような(安倍政権の)あり方が問われています」と語りました。(赤旗2014年7月29日付より)