埼玉・小川町で「戦争展」16日まで/今も飛び交う米軍機 その背景は

埼玉県小川町の町立図書館ギャラリーで7日、「第10回平和のための小川町戦争展」(主催・実行委員会)が始まりました。16日まで。

町の空を飛び交う米軍機の実態を示した展示=2014年8月7日、小川町

町の空を飛び交う米軍機の実態を示した展示=2014年8月7日、小川町

日本軍「慰安婦」や南京大虐殺などの日本による戦争の加害の事実を否定しようとする動きが強まる中、「戦争の実相を伝えよう」と展示に工夫を凝らしています。

年表には、明治から昭和にかけての日本の戦争の歴史を記述。国民が自由にものを言えなくなる状況を政府がつくり出す中で、戦争を進めていった実態を示しています。

町民の戦争体験をまとめた「先輩からの伝言」や、町に残る、航空軍司令部をつくろうとした地下壕(ごう)の跡などに関する展示も、歴史の流れの中で理解できるようにしています。

現在の問題として、米軍機が町の空を頻繁に飛び交うようになった背景、集団的自衛権行使容認など安倍内閣の「戦争する国づくり」の狙いなどを解説しています。(赤旗2014年8月9日付より)