埼玉県所沢市で航空自衛隊入間基地(狭山市、入間市)周辺の小中学校の防音校舎へのエアコン設置の是非を問う住民投票が行われた問題で18日、市議会一般質問で日本共産党の平井明美市議が全ての小中学校へのエアコン設置を求めました。
2月に行われた住民投票で65%がエアコン設置に賛成したことについて平井氏は「市民の良識の勝利だ」と指摘し、藤本正人市長が防衛省からの補助金を返上し、独断で市内の防音校舎28校へのエアコン設置計画を中止したことを批判。
住民投票の際、市長が“エアコン設置が求められているのは市内全ての小中学校ではない、かえって不公平”などと宣伝していたことについて、「飛行機騒音がある中で勉強を強いられている子どもたちが、そうでない地域との学習環境に格差が生まれていることが不公平ではないのか」と迫りました。
藤本市長は「全てこの間討論された内容であり、現時点でさまざまなことを述べるのは差し控えたい」と繰り返しました。
平井氏は、県内63市町村のうち、小中学校へのエアコン設置率100%は半分以上の36自治体にのぼると指摘。「市長も全小中学校へのエアコン設置を決断するべきだ」と求めました。(赤旗2015年3月21日付より)