日本共産党の市田忠義副委員長・参院議員は15日、俳人の金子兜太(とうた)さんと、埼玉県熊谷市の金子さんの自宅で、戦争法廃止の展望などで懇談しました。
市田さんは、戦争法廃止の「国民連合政府」を共産党が提案した経過や内容について説明しました。
金子さんは安保法制(戦争法)の廃止や選挙協力について理解を示しました。そのうえで、戦前、海軍主計中尉として従軍したトラック島で多くの兵士が餓死した体験に触れ「戦争はいやなものだと伝えることだけを考えています」「(満州事変からの)15年戦争の時はちょうど青春期。俳人が治安維持法で捕まった事件があり、あのときの雰囲気をいやと言うほどわかっています。その時と今はよく似ています」と語りました。
市田さんが「安倍首相の手法は個人の上に国家、憲法の上に自分を置き、個人の尊厳をことごとくないがしろにするものです」と話すと、金子さんは「沖縄(米軍新基地建設)はひどい。完全に人間無視です」。
市田さんが「国民が自覚的・自発的に戦争法反対に立ち上がったことに、大きな希望を感じます」と語ると、金子さんは大きくうなずき「戦前は静かだった女性がものを言うようになっている。シールズの女性と話しましたが芯がある。女性が変わってきたことは頼もしいことです」と話しました。
最後に、金子さんは「私はどの政党にも属さないが、仲間だと思って応援している」と述べました。
懇談には、伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補らが同席しました。
(しんぶん赤旗2015年12月16日付より)