さいたまで演説会 小池書記局長が訴え
日本共産党を強く大きく 力合わせ安倍政権倒そう
来年の参院選・統一地方選に向け、日本共産党の小池晃書記局長を迎えた演説会が16日、さいたま市と川崎市で開かれました。国内外の大激動の情勢で果たす日本共産党の役割を語り、比例目標「850万票、15%以上」を正面に掲げて党躍進を勝ち取ろうと呼び掛けた小池氏の熱い訴えに、何度も拍手がおきました。
さいたま市の埼玉会館大ホールで開かれた演説会は、バスをチャーターして来た人たちなど県内各地から駆けつけた参加者で、第2会場まで満員になり、ロビーまで人があふれました。
渡辺雅之大東文化大学准教授と作家の中沢けい氏がそれぞれ応援演説。梅村さえこ参院比例候補と伊藤岳埼玉選挙区候補がそれぞれ決意表明し、県議候補やさいたま市議候補をはじめ、統一地方選挙をたたかう候補者が壇上に勢ぞろいしました。
小池氏は、12日に行われた米朝首脳会談について「両国の最高指導者の合意は重く、後戻りができない」とその歴史的意義を強調。「『戦争を絶対に起こしてはいけない』という世界の人々の思いがまさに今歴史を動かし始めている。日本が今やるべきことは、自分の頭でしっかりものを考えた主体的な外交戦略であり、平和、協力、繁栄の北東アジアをつくっていくことだ」と訴えました。
そのうえで小池氏は、国連で核兵器禁止条約が採択されるなど、非核化の流れが強まっていることを指摘。「憲法9条を持ち、唯一の被爆国日本にしか果たせない役割がある。日本共産党はアジアへの侵略戦争に命がけで反対し、綱領に核兵器の廃絶を掲げている政党の責任として、北東アジアでの平和の歩みを前に進めるために力を尽くす」と語ると、聴衆も大きな拍手でこたえました。
小池氏は、ねつ造、改ざん、隠ぺいを繰り返す安倍政権のモラル崩壊をあげ、「どれも、これを認めたら日本の議会制民主主義は成り立たないという重大な問題だ」と徹底究明するとともに、「カジノ実施法案など悪法は徹底審議で廃案にするために全力を挙げる。疑惑の真相究明、責任追及を通じて内閣総辞職へ力を合わせよう」と訴えました。
小池氏は、与党候補をあと一歩まで追い詰めた新潟県知事選の結果に触れながら、「全ての野党が結束して、市民のみなさんと力を合わせれば、自民党を打ち破ることができる」と強調。国会内での論戦や共闘の協議の場、国会外の市民集会に必ず日本共産党の姿があることを示し、「選挙での共闘も、日本共産党抜きには成り立たない状況が生まれている。これは大きな変化です。そして、日本共産党をもっと強く大きくして、安倍政権を倒そう」と力を込め、入党と「しんぶん赤旗」の購読を呼びかけました。
(「しんぶん「赤旗」6月17日付より)