さいたま市議会で16日、日本共産党の加川義光市議が一般質問で市立大宮西高校の存続を求めました。
加川氏は、市教育委員会が2017年度から同校の新入生募集を停止し、19年度から中高一貫の「中等教育学校」に改変すると発表したことについて、当事者を含めた十分な議論もなく、市が一方的に改変を決めたことを批判。その上で、募集停止した年度の生徒が以後5年間空白となり、全学年そろっての部活動や学校行事ができなくなることから、「これは実質廃校だ」と指摘しました。
多くの生徒や保護者、卒業生から「伝統が途絶える」と署名や要望が出されるなど反対の声が上がっていることを紹介し「生徒たちの願いを尊重し、募集停止をやめて空白期間をつくらないようにするべきだ」と迫りました。
答弁に立った上亟啓介副教育長は「生徒募集停止についての生徒や保護者の思いは承っている。その上で、開校にむけた取り組みを進めている」と述べました。
加川氏は「全国の公立中等教育学校で、進級の生徒を完全に切り離した形で5年間も空白をつくる前例はない」と指摘し、重ねて生徒募集の継続を求めました。(赤旗2014年6月17日付より)