埼玉県戸田市の市民団体「市議の海外派遣をやめさせる会」の256人が3日、公費を使った市議の海外派遣について、「実質的に観光旅行だ」として、市議に費用の返還を求める住民監査請求書を市監査委員に提出しました。
返還を求めたのは、市議会が昨年10月、市の姉妹都市のオーストリア・リバプール市に派遣した市議5人分(保守系4、公明1)と議会事務局1人分の費用239万4000円です。
請求書によると、リバプール市の意向を無視した訪問日程だったため、5泊6日のうち同市の訪問は1日だけで、ほかはシドニーなどの観光地めぐりにあてられたと指摘。リバプールでの視察も近年の訪問で行ったことのある施設などが多いとしています。東日本大震災以降中止になっている中学生派遣事業を再開させるという訪問理由も合理性がないと指摘しています。
請求書提出後、同会は記者会見し、高坂美之留会長は「税金を使った旅行は許せない。もうやめるべきだというのが市民の声だ」と話しました。(赤旗2014年7月4日付より)