埼玉県ふじみ野市で、耐震強度不足を理由に公立保育所2カ所を2015年に廃止する計画が発表された問題で、「保育守りたい@ふじみ野連絡会」が1日、市民の力を合わせようと決起集会を開きました。
廃止計画が発表されたのは市立亀居、西の2保育所で、高畑博市長はさらに亀久保、鶴ヶ岡の2市立保育所も16年3月に廃止する考えを示しています。市内には来年度から民間の認可保育所3施設が新設される予定ですが、うち2施設には園庭がありません。
子育て中の父母、子育て経験者、保育士などが参加し、発言。「市長は耐震の問題で危ないと説明しながら、お金がないということばかり言う。行政の責任を果たしてほしい」「この暴挙を許したら、保育所だけでなく図書館などほかの公共施設の廃止や民営化にもつながる」など突然の計画発表に怒りをあらわにしました。
亀居、西の両市立保育所の保護者が招かれ、発言しました。西保育所保護者の女性は「これは西、亀居保育所の保護者だけの問題ではなく、地域の人や若い世代にとって重要なこと。廃園にならないようがんばりたい」と訴えました。
連絡会は、9月市議会開会日が告示される22日までに、市に計画の白紙撤回を求める署名を1万人分集めることを呼びかけました。(赤旗2014年8月5日付より)