日本共産党さいたま市議団は13日、大宮区の三橋公民館が「三橋俳句会」会員の俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の「公民館だより」への掲載を拒否した問題で、シンポジウムを市内で開き、約270人が参加しました。
三橋住民有志代表の金子孝重さんがコーディネーターを務め、同俳句会員の来栖イネ子さん、共産党の守谷千津子市議、俳人「九条の会」の南卓志事務局長、元鶴ヶ島市教育委員会教育長の松崎頼行氏がパネリストとして発言しました。
来栖さんは、この間の公民館の対応に怒りを感じていると話し「私たち俳句会の仲間の願いは、一刻も早く『公民館だより』に俳句を載せて解決し、今までのように自由に楽しく句会をやっていくことです」と訴えました。
守谷氏は、市議団の取り組みや議会での論戦を報告。南氏は、戦前に治安維持法によって弾圧された俳人らの句を紹介しながら「市は公平を装っているが、本質は『政府の方針に反対する句だからだめ』ということだ」と指摘しました。
松崎氏は「社会教育は学校教育と違い、公民館運営審議会などを設けて市民参加で意見を聞いて進める必要があり、それを市はちゃんとやってきたかどうかが問われている」と述べました。
まとめの発言で、守谷氏は「今回の問題は市民の側に全く非はない。安倍政権の平和を壊す動きを許さず、憲法を守る立場で不掲載を撤回させるまでがんばりましょう」と呼びかけました。(赤旗2014年10月15日付より)