【さいたま市】9条俳句掲載拒否 再発防ぐ仕組み必要

市の公民館運営審

さいたま市公民館運営審議会(安藤聡彦委員長)の定例会議が24日開かれました。大宮区の三橋公民館で、「9条守れ」と訴えるデモを詠んだ俳句が「公民館だより」への掲載を拒否された問題が議論されました。

安藤委員長は公民館運営の現状と課題についての提言を出すにあたり、前回会議で出た意見などをまとめた中間報告書を市教育委員会と生涯学習総合センターに提出したことを報告。

提言のテーマについて委員から、「審議会として、三橋公民館のような問題が二度と起こらないような仕組みを考えた方がいい。地域住民の信頼と期待に応える職員体制の充実、施設・設備の整備が必要だ」「公民館や公民館だよりについて、職員と地域の人たちが一緒に学ぶ機会をつくってはどうか」などの意見が出されました。

安藤委員長は、中間報告書提出時に求めていた稲葉康久委員長との話し合いが実現していないことにふれ、同会議の席上、市教委に再度面会を要望。委員の一人は「そのうち(問題解決を求める)声が小さくなることを狙っているのではないか」と市教委の姿勢を批判しました。

安藤委員長は、「公民館だより」の編集のあり方について、踏み込んだ議論をしていく意向を示しました。(赤旗2015年3月28日付より)