さいたま市緑区で戦争法案に反対する住民の共同が広がっています。30日には、戦争法案阻止「総がかり行動実行委員会」が呼びかけた「国会包囲10万人・全国100万人大行動」に呼応して、住民が「オール緑区1000人集会&パレード」(同実行委員会主催)を計画しています。
集会は、革新懇や「9条の会」の会員が中心になって進めてきました。自治会や消防団、育成会など地域で献身的に活動している人に呼びかけ人になってもらおうと声をかけ、31人が承諾。集会賛同者を募り、25日までに971人の賛同者と32万円の賛同金が集まりました。
呼びかけ人の一人、元郵便局長の高橋健三さん(89)は絵画サークルの仲間や自治会の人に集会参加の声をかけています。「若いころは洗脳されて戦争に疑問を持たなかった。日本を70年前のようにしてはいけません。戦争法案反対の思いを周囲に知らせていきたい」と話す高橋さん。自宅の堀に「オール緑区集会」を宣伝する長さ5メートルの横断幕も掲げています。
実行委員会事務局長の神部勝秀さんは「3週間余りで、賛同金で作成した3万枚のビラを全戸配布し、120本の看板、400枚のミニポスターを街中に張り巡らせました。住民パワーに私も驚いています。戦争法案への怒りの表れだと思います。なんとしても集会を成功させたい」と語っています。
集会は、30日午後1時半、JR東浦和駅近くの東浦和中央公園で開き、1.6キロをパレードします。
(しんぶん赤旗2015年8月28日付より)