大接戦の埼玉・伊藤岳候補 何としても押し上げを
志位、小沢両党首がそろって訴え
日本共産党の志位和夫委員長は5日夕、選挙区でも比例でも1票を争う大激戦になっている埼玉県に入り、さいたま市・大宮駅前で「埼玉から日本共産党を躍進させていただき、横一線の大接戦を競り勝ち伊藤岳さんを必ず国会に押し上げてください」と訴えました。伊藤岳選挙区候補を推薦する生活の党・小沢一郎代表も駆け付け、「何としても伊藤さんを押し上げていただきたい」と訴えました。参院選複数区で初めて志位、小沢両党首がそろって訴える街頭演説になりました。
大宮駅西口前は身動きできないほどの聴衆でぎっしり。志位氏や小沢氏の訴えに、膨れ上がった聴衆から大きな歓声と拍手が何度も何度も起こりました。
伊藤候補は「野党共闘に力を尽くし、新しい政治を市民とともに進める伊藤を何としても国会に押し上げてほしい」と力を込めました。おくだ智子比例候補も日本共産党の躍進を呼びかけました。
志位氏は小沢氏の応援に心からの感謝を表明。「昨年の9月19日の『国民連合政府』の提案に全面的に賛同していただいたのが小沢さんです。それ以来10カ月、小沢さんとは気持ちを一つにやってきました」と紹介すると、「いいぞ」の声と指笛が鳴り響きました。
安保法制=戦争法、改憲、沖縄の新基地建設など参院選の熱い争点について訴えた志位氏。この中で、“安倍改憲”の本丸が憲法9条だということを指摘し、「自衛隊員を海外の『殺し、殺される』戦場に送っていいのか。『そんなことは断じて許してはならない』という点で、自衛隊合憲・違憲の違いを超えて野党と市民は結束しています」と強調。「今度の選挙には若者の命、日本の命運がかかっています。憲法違反の安保法制=戦争法はきっぱり廃止せよ。世界に誇る宝物・憲法9条を守り抜こうという1票は、どうか日本共産党と伊藤岳さんにお寄せください」と力を込めました。
「これが野党共闘です」の司会の声に迎えられマイクを握った小沢氏は「安倍政権をこのまま継続しておいたら、この国の将来は危うい。国民の命と暮らしが危険にさらされる。野党はこの一点で認識を共有して一緒に選挙をたたかうことを決意しました」と述べました。「皆さんのお力添えでまず伊藤さんの勝利を勝ちとり、野党で2議席を勝ち取りましょう」と呼びかけました。
シールズの溝井萌子さん、竪十萌子弁護士が応援スピーチ。伊藤、おくだ、志位、小沢の各氏が手を取り合って声援に応えると、聴衆から「がんばろう」の声と地鳴りのような拍手がおこりました。 (2016年7月6日付「しんぶん赤旗」より)