市民がコメント
埼玉県上尾市立図書館の移転計画をめぐり、土地買収費用が高すぎるとして申し立てた住民監査請求が棄却されたことについて、請求した「上尾の図書館を考える会」の土屋豊子代表世話人ら市民4人は「納税者である市民は決して納得しない」とするコメントを13日までに発表しました。
監査請求は、市が9月、移転用地の一部581平方㍍を土地所有企業から9511万円(土地買収費用約3900万円、建物の物件移転補償費約5600万円)で買収したことに対して10月12日に申し立てたものです。土屋氏らは、企業が3年半前に同じ土地と建物を2400万円(土地2242万円、建物157万円)で取得した金額と比較して、市の買収費用は7100万円も高く「常識を逸脱した金額」で、自治体が用地買収で守るべき「最小の経費で最大に効果を上げる」との事務処理原則からみて不当だと主張。市監査委員に契約破棄または価格見直しを市に勧告するよう求めました。
市監査委員は今月8日、土屋氏らの主張には請求する理由がないとして棄却の決定を行いました。
コメントは、監査結果について「市が9511万円で買収した土地は、地権者が2400万円で買った土地だという事実」に関する検討をしていないと批判しています。
(「しんぶん赤旗」12月14日付より)