埼玉県上尾市の島村穣市長は16日、「新図書館複合施設計画、及びこれに関わる市費の支出の賛否を問う住民投票条例」案を市議会に提案しました。
条例案は、市立図書館移転計画の見直しを求める「上尾の図書館を考える会」のメンバーが法定数の3・6倍の署名1万3598人分を付して直接請求したことを受けたもの。請求は移転計画について、駅から離れた交通不便地への移転であることや、当初20億円の事業費が38億円に変更されたことなどを指摘。
それらの問題について市民の声を聞いてないとして、住民投票で計画の是非を決めるべきだと主張しています。
提出にあたって島村市長は、市議会での審議やパブリックコメント(市民の意見募集)などを通じて市民の意見を取り入れているとして、住民投票は「必要のないもの」とする見解を条例案に付しました。
市議会は、16日に条例案に対する質問を行いました。21日に請求代表者の陳述を聞いたのちに、討論・採択を行います。
(「しんぶん赤旗」12月18日付より)