埼玉県障害者協議会(田中一代表理事)は3月24日、埼玉会館(さいたま市浦和区)の大規模改修終了に伴い、バリアフリー化に関する要望書を上田清司知事あてに提出しました。
同館は1966年に開館。老朽化に伴う大規模改修のため、2015年1月から休館となり、今年4月から利用が再開されます。県内の障害者団体はこの会館、粘り強く要望し、同館への障害者用トイレやスロープの設置などを実現してきました。
要望書は、高齢者や障害者をはじめとするすべての県民が安心して生活し、等しく社会参加ずることができる豊かで住みよい地域社芸の実現を目的とした、県の「福祉のまちづくり条例」や障害者の差別解消法を具体的に推進する観点から、障害者が同館を利用する際に、観客席のほかに楽屋や舞台にもスムーズに移動できるようにすることが必要だと指摘しています。
そのうえで、同館の「利用再開にあたり、障害者・関係者との懇談の場を設けること、障害当事者などを対象としたバリアフリーの点検活動の機会を設けることを要望し、「すべての人が使いやすい埼玉会館を」と求めています。
(「しんぶん赤旗」4月4日付より)