レッドパージ語り継ぐ―― 埼玉県連絡会を結成

レッドパージ反対埼玉県連絡会の結成総会を兼ねた「レッドパージを語り継ぐつどい」が10月6日、さいたま市の市民会館うらわで開かれ約90人が参加しました。

講演する松本善明氏=10月6日、さいたま市

弁護士で元衆議院議員の松本善明氏が、レッドパージ反対闘争の新たな局面について講演しました。思想・信条の自由はいかなる状況でも侵害されてはならないとした、日本弁護士連合会のレッドパージ被害者の人権救済勧告を紹介し、勧告に基づく国家賠償請求裁判がたたかわれている状況を語りました。

松本氏は裁判の内容について、レッドパージに対する国の責任を新証拠で追及していることや、事件当時と違い日本が国際人権規約を批准していること、外国での同様の差別事件は救済が行われていることなど内外の到達点を踏まえてたたかいが進められていると強調。裁判勝利のために「全国的な大闘争にし、国民の世論に訴えることが必要だ」と話しました。

会場から約10人の被害者が発言し、「人権を守るために名誉を回復したい」「生き証人として頑張る」などと語りました。

レッドパージ当時のようすを語る参加者

レッドパージ反対全国連絡センターの鈴木章治事務局長代行、埼労連の宍戸出事務局長、日本共産党の小松崎久仁夫県委員長があいさつしました。