日本共産党のおくだ智子候補(45)=新=が現有2からの議席増をめざす埼玉県議補選南2区(川口市、21日告示、3月2日投票)は自民党前市議、みんなの党元県議が立候補し、定数2を3人で争う激戦となりました。
第一声でおくだ氏は、安倍政権の暴走に対し「自民党や(渡辺喜美)代表が『協力を惜しまない』と発言したみんなの党の議席が増えても暴走は止まらず加速するばかりだ」と強調。子ども医療費助成の中学卒業まで拡大、少人数学級の実現、認可保育所の増設などの公約を示し「安倍政権の暴走にストップをかけ、県民の暮らしの声を県政に届ける日本共産党の議席を、何としても私に勝ち取らせてください」と訴えました。
応援のマイクを握った村岡正嗣県議(南2区選出)は、竜巻被害などを受けての県独自の被災者生活再建支援制度創設など、県民と共同して県政を動かしてきた党県議団の実績を強調。文教委員会での教育への政治的介入などの自民党の暴走と対決し「県民の願いを実現する共産党県議団をより大きくするために、何としてもおくださんの当選を」と述べました。
ほかに、元教員の北村純一さん、元川口診療所所長の寺島萬里子さんが訴えました。
自民・みんな 暮らしより党の都合
21日告示された埼玉県議補選南2区で、日本共産党の、おくだ智子候補が「くらし・福祉第一の県政」を掲げたのに対し、自民党候補、みんなの党候補の第一声は、県民や市民の暮らしより自分の党の都合が目立ちました。
補選は同区に2人いた自民党県議が、それぞれ川口市長選に立候補したことによるもの。補選では、当選した市長が自民党候補を、自民党の決定に背いて市長選に出馬し落選した元県議が、みんなの党候補を応援し、自民党内の分裂を持ち込んだ競い合いが激しくなっています。
みんなの党の出陣式では、選対本部長が「離党問題で揺れているみんなの党が埼玉で負ければ、やっぱりだめなんだとなってしまう」と必死。市長落選の元市議は「一党独裁の県議会を変えてほしい」と県議会自民党への不満をあらわにしました。
自民党候補の出陣式では、市内の自民党県議が空白になっていることから引き締めをはかりました。一方で、市長選で当選した元県議は「(市長選の党内の)ひびを修復するのが私の仕事だ」と述べるなど党内対立の火消しに躍起になりました。
自民党候補は「県内ワースト1位の川口市の収税率をアップさせれば財源ができる」と述べ、学校へのエアコン設置などが実現していないことを市民の責任に転嫁。高すぎる国民健康保険税などに苦しむ市民の暮らしは顧みませんでした。(赤旗2014年2月22日付より)