独居老人支援へ各戸に通路
埼玉・秩父 中津川集落
埼玉県秩父市の中津川集落は、県道が雪崩でふさがり孤立したままです。同集落は市内から車で1時間。秩父で一番山奥にあります。22世帯33人のうち65歳以上が17人、独居は85歳を筆頭に7人います。22日、地域の人たちが、救援物資で炊き出しをし、おにぎりやカレーを独居世帯などに配りました。
日本共産党の山中進市議(64)と三千恵さん(64)夫妻は、この地で民宿を経営。大雪時、市内にいて帰宅できないままの進市議は、三千恵さんと電話で連絡をとり、「薬が足りない」「灯油がない」などの声を受けて支援にとりくんでいます。「1メートル20センチの雪なんて生まれて初めて」という三千恵さん。真っ先に比較的元気な住民に声をかけ、励ましあいながら、各世帯を結ぶ通路をつくりました。「独居老人が取り残されないように」と思ったからです。雪と格闘し各戸を1メートルの道で結びました。民宿に食料の備蓄もあるので「困ったらいつでも来てください」と各家を訪問。安否の確認をしています。
進市議は「集落の4キロ手前まで除雪が完了した。普通の暮らしができるまであと少し頑張ってほしい」と市内での救援活動に励んでいます。(遠藤寿人)
(赤旗2014年2月23日付より)