大雪被害 「農業復興へ援助を」 秩父 塩川議員ら実態聞きとり

埼玉県内の大雪被害を調査するため、日本共産党の塩川鉄也衆院議員、柳下礼子、村岡正嗣両県議は23日、秩父市、小鹿野(おがの)町を訪れ、除雪や農業被害の状況を自治体や農家から聞きました。斉藤捷栄、出浦章恵、新井康一、山中進の各秩父市議と出浦正夫小鹿野町議が参加しました。

被害農家から話を聞く(右側3人目から)柳下県議、塩川衆院議員、村岡県議=2014年2月23日、秩父市

被害農家から話を聞く(右側3人目から)柳下県議、塩川衆院議員、村岡県議=2014年2月23日、秩父市

=2014年2月23日、小鹿野町役場

=2014年2月23日、小鹿野町役場

市役所や町役場、県の県土整備事務所では、除雪と孤立集落の解消に全力をあげている状況の説明を受けました。

農業用ハウスが雪の重みで倒壊する被害が大規模に起きた問題で、一行はミニトマト、イチゴ、キュウリの農家を訪ねました。観光用のイチゴを栽培している男性(42)は、6000平方メートルあるハウスの7割以上が被害を受けました。農業を続ける意思を固めたものの、資材不足でハウスの再建には1~2年かかると言われています。「復旧するときに資金繰りを援助してほしい」と話しました。

小鹿野町でキュウリを栽培する地区では大勢の農家が出迎え「借金して再建してもどれだけ続けられるかと思うと考えてしまう」「秩父のキュウリのブランドが守れるか心配」と口々に語りました。町の支援事業で昨年就農したばかりの男性も被害に。ハウスメーカーへの注文が殺到し、再建の見通しは立っていません。「意欲が続くうちに支援の手を」と訴えました。

塩川議員は「国の支援制度を最大限活用することや、足りない場合は制度の創設が必要です。再建へつながるしっかりした支援を求めていきたい」と話ました。(赤旗2014年2月24日付より)