埼玉県教職員組合、埼玉県高等学校教職員組合、さいたま教育文化研究所の3団体は5日、教科書採択問題について考える学習会をさいたま市内で開きました。
明治大学教授で歴史教育者協議会委員長の山田朗氏が講演。山田氏は、安倍政権の「教育再生」について、国防軍を設置し海外で戦争する改憲路線と深く結びついていると指摘。教科書検定制度や教育委員会制度の改悪を狙い、すでに特定教科書の排除などが行われていると述べました。軍国主義に進んでいった昭和初期は「上からの強権的支配とともに人々の相互監視・相互規制でがんじがらめにされていった」と指摘。国民の政治不信が改憲勢力によって束ねられ、再び戦争への道に進まないために「私たち同士の縛り合いを解いていくことが大切だ」と語りました。
県内各地の参加者が、学習会の開催や県教育委員会に要望書を提出するなど、教科書問題をめぐる取り組みを報告しました。(赤旗2014年3月7日付より)