NHKの籾井(もみい)勝人会長や経営委員の百田尚樹、長谷川三千子両氏の暴言が問題になる中、埼玉県の市民団体が19日、「NHK問題を考えるつどい」を、さいたま市内で開き、60人が参加しました。
日本軍「慰安婦」問題をめぐるNHKの番組改編問題で担当ディレクターだった永田浩三・武蔵大学教授が講演しました。籾井会長らの言動を、権力の監視し、国民の知る権利に応えるディアの基本的役割を放棄するものだと批判。「NHKは戦後、憲法を具体化し、民主主義を発展させるためにつくられた」と設立理念を紹介し、一連の問題を民主主義の危機の問題として訴えました。
永田氏は、メディアコントロールを強め、NHKを意のままにしようとする安倍政権の狙いを指摘し、市民が連帯し、NHKに声を届けようと呼びかけました。
集会は、籾井会長の辞任・罷免やNHKの政治権力からの独立を求めるアピールを確認しました。
市民団体は20日、アピールを持ってNHKさいたま放送局を訪れ、懇談を申し入れました。(赤旗2014年3月21日付より)