埼玉県所沢市議会第1回定例会は最終日の3月29日、本会議で国民健康保険税の引き上げ条例案や関連する国保会計予算案を否決しました。
同条例は昨年11月の市国保運営協議会の「答申」をうけて提案されたものです。保険税額の算定方式を現行の4方式(所得割・資産割・平等割・均等割)から2方式(所得割・均等割)に変更し、所得割と均等割を引き上げるなどというもの。これによって市は3億5000万円の増収をはかるとしています。
同案に対して、日本共産党市議団は「一般会計からの支援金を川越市並みにすれば増税の必要はない」などと批判。他会派からも「所得が少ない多人数家族にとって大きな負担になる」「資産割をなくすことは公平さを欠く」「滞納世帯がまた増える」など疑問や異論が相次ぎました。
この日の本3会議に先立ち、条例案を審議した市民環境常任委員会では、反対5、賛成4で原案が否決され、議長を除く議員全員が委員の予算特別委員会では、国保税の引き上げ分を含む国保会計予算案が賛成16、反対18で否決されていました。(赤旗2014年4月3日付より)