「新飯能」2009年11月1日付より
現在、平成20年度決算特別委員会が開催されていますが、奨学金の未収金が年を追うごとに増えています。飯能市の奨学金制度は、昭和46年に創設され、県内でもいち早くスタートしました。
『経済的な理由により修学が困難な者に奨学金を貸与して、社会に貢献する有為な人材を育成することを目的とする』として、高校など月額2万円、大学・専修学校は月額3万円を貸与し、修学期間を終了した時点から10年以内に返還することになっています。しかし近年、企業の海外進出で生産拠点の縮小や移転、不安定雇用の増大など生活基盤そのものがゆらいでいることから、奨学金をきちんと返せない若者が増えています。
未収金の推移は、平成12年・約155万円、平成15年・約407万円、平成20年・約1,860万円で、雇用情勢が厳しいうえに、1年分を一括で返済するのも容易ではありません。返済方法の改善や本当に困っている人には減免も適用も求められています。