子らと約束守りたい さいたま市議選(大宮区、定数5) 山本ゆう子候補(62)

市民と対話する山本候補(右)

市民と対話する山本候補(右)

さいたま市議選の大宮区で議席回復をめざす日本共産党の山本ゆう子候補(62)は、教師生活39年の経験を生かし、暮らし、教育を優先する市政を実現しようと全力をあげています。

3月末まで、小学校の教員を務めた山本候補。「子どもたちとの約束を果たしたい」と語ります。

戦場行かせない

一つは「子どもたちを戦争に行かせない」。自民党などによる憲法9条改悪の動きに、児童からも不安の声が寄せられました。安倍首相が集団的自衛権の行使容認など「海外で戦争する国づくり」に前のめりになる中、「阻止するために自分たちおとなが頑張らねば」と決意。共産党を強く大きな党にすることが子どもたちを再び戦場に送らない最善の道だと確信しています。

もう一つは、教育環境の改善です。40人学級で狭い教室。児童は片付けもままなりません。ぼろぼろになった机やいす、臭いトイレ。教育にお金が使われていない現実があります。「絶対に30人学級にするから」。教育優先の市政に変えることで、子どもたちの願いに応えたいと力を込めます。

教員生活で困難にぶつかったとき、「人は変わる、必ず成長する」という共産党の考え方や教員仲間の助けに支えられてきました。初担任は手のかかるクラスでした。あるとき、「うちの子が荒れるのは勉強が分からないから」という母親の言葉に、「子どもが困っているのには原因がある」と気づかされました。

負担増と貧困の広がりで、給食費が払えない家庭が増えました。未納通知に傷つく子ども。国の悪政と一体で、劣悪な教育環境を放置し、子どもに手をさしのべずに痛みを強いる市政に対し、「大型開発や自転車レースにはお金を出すのに。どこを向いた市政なのか」と怒りを感じています。

地域要求届ける

大宮区には駅周辺の大型開発など多くの問題があります。「地域の要求を届けられる議員が必要」と期待が寄せられています。市民アンケートを活用しながら政策を練り上げていく計画です。

4月から多くの市民と対話してきました。30~40代になった教え子の母親との会話で「息子も『戦争はやばい』と言っているんですよ」との声が。きな臭い政治の動きに、自分たちの問題として考え始めていると感じています。

最近、教え子からうれしいはがきが届きました。「よりよい社会になるよう、多くの子どもたちの先生でいてください」。この期待に応えようと連日奮闘しています。

 

山本氏の略歴

福島県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。旧大宮市時代から、さいたま市で小学校教員を39 年間務める。市教組委員長、埼教組副委員長を歴任。共産党大宮区くらし・教育相談室長。

(赤旗2014年6月26日付より)