さいたま市民集会の発言から

さいたま市の北浦和公園で21日に開かれ、安倍政権の集団的自衛権行使容認に反対する2200人の参加者で熱気に包まれた「オールさいたま市民集会」。埼玉弁護士会の大倉浩会長の連帯あいさつと、元自衛隊員の井筒高雄さんのゲストスピーチは参加者の心を打ちました。

 

「平和の危機訴える社会的使命ある」
埼玉弁護士会会長 大倉浩さん

大倉浩さん

大倉浩さん

大倉会長は「埼玉弁護士会は政治的問題には一定の距離を置いていますが、憲法の平和主義が戦後、これほど危機的な状況の中で、この問題がいかに大きなものか市民のみなさんに説明する社会的使命がある」と力を込めて話しました。

戦争の悲劇を次の世代にもたらすことのないよう、力を合わせることを参加者に呼びかけた大倉会長はこう訴えました。「埼玉弁護士会は平和主義の実現めざして、全力でたたかいます」

 

 

「人を殺すこと総理は想像できない」
元陸上自衛隊隊員 井筒高雄さん

井筒高雄さん

井筒高雄さん

「大きな過ちを二度と繰り返さない、戦争に加担させないために、こうして実名でいろいろな場で発言しています」。こう訴えたのは元陸上自衛隊3等陸曹・レンジャー隊員の井筒さんです。1992年のPKO法成立に伴い依願退職したことに触れ「日本への直接・間接侵略に対して国を守るという誓約書にはサインしたが、海外の、日本と全く関係ないところで、戦争をしろというのは、明らかな契約違反だ」と強調しました。

その上で、安倍首相が国会で「(自衛隊の活動場所で)戦闘が行われれば、中止・中断して引き揚げる」などと答弁したことに対し「戦争する、人を殺すというのがどういうことなのか、安倍総理は全く想像力が働いていない」と批判。「だまされず、ぶれず、萎縮せず、継続してみなさんと共にたたかい、安倍総理の暴走を食い止めていきたい」と訴えると、会場は大きな拍手に包まれました。(赤旗2014年7月23日付より)