19日に告示(26日投票)された埼玉県草加市長選で、田中かずあき候補(65)=無所属現、日本共産党支持、自民・公明・民主・社民各党推薦=は出陣式で「フェアで市民のためのまごころ市政」の継続・発展を掲げました。一方、木下博信候補(49)=諸派・元=の出陣式は、4年前の市長選で市民の審判が下されたことへのまともな反省なしに反共攻撃に終始しました。
木下氏は市長時代、暴力団との癒着や収賄で有罪判決を受けた元助役の副市長への復帰を画策するなどの「ブラック市政」が批判され、前回選挙で田中氏に敗れました。
しかし、第一声で木下氏は「反省」を口にしたものの批判に対して具体的には応えず、「ブラックと宣伝されているが誹謗(ひぼう)中傷だ」と支援者に語らせて無反省ぶりをあらわにしました。一方で「田中市政はオール与党のお手盛り」「共産党に踊らされている」などの反共攻撃や「財政垂れ流しで破たんする」などのデマ宣伝を振りまきました。
田中氏の出陣式には党派を超えて市民が集まり、歴代市長や共産党も含めた市議選候補らが参加しました。今井宏元市長、各党相乗りとの木下陣営の攻撃に対し「原因をつくったのは木下さんのダーティーな市政だ」と指摘。共産党東部南地区委員会の丹保純一副委員長は、中学卒業までの医療費無料化や公契約条例制定など田中市長が市民の立場で実現した多くの施策をあげ、「ブラックな前市政を当たり前の市政に変えようと党派を超えて取り組んできた。『共産党が支持しているからだめ』という攻撃は民主主義にそぐわない」と反撃しました。(赤旗2014年10月21日付より)