村岡県議が提案 知事「検討する」
10日の埼玉県議会予算特別委員会・締めくくり総括質疑で、日本共産党の村岡正嗣県議は、県営住宅などを利用した障害者グループホームの整備促進を提案しました。
村岡氏は「障害者の暮らしの場」の整備は切実で、障害者入所施設の待機者が1321人にものぼっていると指摘。障害者家族の「大切に育ててきたこの子が、私たちが死んでも幸せに生きられることだけが願いです」との声を伝え、早急な入所施設整備を求めました。
その上で、障害者が共同生活を送るグループホームについて、土地確保が問題になっているとして、県営住宅の利用を提案。同様にUR賃貸住宅での整備を働きかけるよう要望しました。
上田清司知事は「難しいことではないと思っている。可能性をしっかり検討したい」と答弁。URについても「URに伝え、設置の可能性を報告する」と答えました。
開発が制限されている市街化調整区域でのグループホーム整備について、村岡氏が「特例許可へ特段の尽力を」と求めると、知事は「施設の公益性や乱開発防止など、県や市の開発審査会で審査する基準をつくりたい」と述べました。(赤旗2015年3月11日付より)