さいたま市大宮区の三橋公民館で起きた9条俳句掲載拒否問題で、さいたま市議会で掲載拒否撤回を求める2件の請願が6日、事実上の廃案になりました。同公民館俳句サークルが詠んだ「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句は、「公民館だより」2014年7月号への掲載を拒否されました。この問題に対し、憲法改悪反対さいたま市共同センターは14年9月市議会に、掲載拒否撤回と表現の自由の制限をやめるよう求める請願を提出しました。
請願は、9月、12月両市議会で継続審査とされ、今年の2月議会でも新日本婦人の会が提出した同趣旨の請願とともに継続審査とされ、議会の任期満了により、審議未了廃案となる見通しとなりました。
継続審査には自民党、民主党、公明党、改革フォーラム、無所属の議員が賛成し、日本共産党は反対しました。
共同センターの前島英男さん(さいたま地区労議長)は「掲載拒否撤回を求める署名は9000人分近く集まり、市民の中ではまだおかしいという声が残っているにもかかわらず、廃案は残念です。市民のための公民館のあり方について考える取り組みをこれからも続けたい」と話しました。(赤旗2015年3月13日付より)