埼玉・狭山市長選 5日告示/市民サービスの削減を告発 かとう候補基金など活用し充実提案

「国民平和大行進」で市民とともに歩く、かとう候補=2015年6月28日、狭山市

「国民平和大行進」で市民とともに歩く、かとう候補=2015年6月28日、狭山市

埼玉県狭山市長選は7月5日告示、12日投票でたたかわれます。「変えよう狭山・みんなの会」から、かとう武美氏(65)=無所属新、日本共産党推薦=が立候補し、「戦争法案に反対し、若者を呼び込み、夢を応援する市政の実現」をめざします。

市長選には、かとう氏のほか、いずれも保守系の元市議の、東山徹(52)、栗原武(50)、小谷野剛(42)の各氏と、会社社長の松田元氏(31)が立候補を予定し、5新人によるたたかいとなる見込みです。

引退を表明し、3期務めた仲川幸成市長は、西武新宿線狭山市駅西口開発に多額の税金を投入する一方で、小中学校や幼稚園の統廃合を進め、駐輪場や公民館利用料を有料化するなど、市民サービスは次々と切り捨て負担を押しつけてきました。

同市は航空自衛隊入間基地(狭山市、入間市)を抱え、市民は日常的に航空機の低空飛行や騒音などに悩まされています。同基地に隣接する旧米軍ジョンソン基地跡留保地(入間市東町)には自衛隊病院と災害対処拠点施設の建設が計画され、基地機能の強化が進められています。

かとう氏は、「戦争する国づくり」のための基地機能強化にも、戦争法案にも反対を表明。国に対し、基地交付金は固定資産税相当額を求め、ためこんだ48億円の財政調整基金なども活用して、給食費の無料化や高校卒業までの医療費無料化、国民健康保険税・介護保険料の負担軽減、公契約条例の制定などの実現を掲げます。

かとう氏は、建設技術者としての知識を生かし、東日本大震災の被災地ボランティアでは住宅相談や現場調査などの支援に取り組みました。自治会長を務めた経験もあり、住民からの要望が強かった公園用地の確保にむけて市と繰り返し交渉するなどしてきました。

一方、市長候補の元市議3氏は、仲川市長が進めてきたサービス切り捨て、負担増に何でも賛成し、市民の暮らしを守る立場にありません。

 

かとう氏の略歴

日本工業大学付属東京工業高校卒。建設会社勤務を経て、新水野自治会長、埼玉土建狭山支部長などを歴任。現在、狭山地区労働組合協議会議長、狭山市労働福祉審議会委員、「みんなの会」代表。

(しんぶん赤旗2015年7月2日付より)